毎年受験生の勉強の様子を見ていると、まさに「人が変わったように」勉強に向かう瞬間があります。
何がきっかけなのかどういう意識の変化なのか、明らかな境界は分かりませんが「合格するだろうな」と思わせるほどのエネルギーを感じます。
その「勉強への目覚め」が早ければ早いほど受験生にとってはいいことなのかもしれませんが、その瞬間が高3の秋でも(もしくは冬でも)十分に大きな意味があると思います。
英語の勉強は大学生になっても、社会人になってもできれば続けていくと色々な選択肢が増えると思うからです。
高校生にとって、学校の先生も塾の先生も、一人一人が集中してるかどうかなんて分からないだろう、感じることがあるかもしれませんが、ずっとその様子を見ている側にとっては生徒さんの様子は本当によくわかります。
私は自分で問題を解いてから一人一人に合う問題をお渡しするようにしているので
「単語が分かりにくいからこの英文は少し読みにくいだろうな」「最近、とても英語がよく読めるようになっているから、この大学の問題は手ごたえを感じるだろうな」と、一人一人の表情を見ながら問題に取り組む様子を見ています。
語学は、「今取り組んでいるこの問題が何の意味なのか」分からなければ、単に時間を浪費するだけになってしまいます。
逆に「今学んでいることの意味、何に繋がっていくのか」を実感して学べれば確かに力がついていることを自分自身で実感できるはずです。
中学生でも高校生でも大学生でもそうですが、「納得して学ぶこと」は非常に重要だと思います。
「これをしている意味がわからない」と感じる語学の勉強は苦痛になります。
一人一人のレベル、勉強の目標、どうやって学んでいくのか、今、何の勉強が必要なのか?というアプローチは100人いれば100人違います。
自分が何をすべきなのかをしっかりと認識した時が、人が変わったように目覚めて勉強を始める瞬間なのかもしれません。