地方高校の英語学習の課題

2024年大学共通テストが終わり、現在私立大学入試が実施されています。

2月の後半には国公立の前期試験も始まります。

 

来年からまた共通テストが改変される予定のようですが、今年は特に地方高校の現況の英語の在り方に疑問を感じざるを得ませんでした。

 

読解スピード力がかなり重要視される共通テストでは、都会と地方の英語力格差は広がっていくばかりのように感じています。

 

関東や関西などの中高一貫校で中学生から多様な英語読解、ネイティブレベルのリスニングに大量に触れ、情報処理的英語問題をこなし、その基礎を持った上で分野の異なる読解問題や英作文での表現方法を学べる環境で学習できる高校生。

都会であるがゆえに英語に触れる機会が地方とは格段に多いと思います。

早稲田大学や慶応義塾大学、上智大学やMARCHなどの難関私立大学の問題は地方の高校生には相当な難易度です。

近年、鹿児島県から現役でこれらの大学に一般試験で現役合格する層は極めて少数と推測します。

 

個人的な意見としては、鹿児島の高校進学後の英語学習は暗記だけが主体になることに疑問を感じます。

大量の文章の読み書きが中心、例文を暗記、教科書の穴埋め、語彙の使い方を学ぶ機会はほとんどなく、間違えると数十回同じ英文を書かされる罰が課されるところもあります。

 

 

暗記自体はとても重要ですし、語彙や文法を覚えなければならないのは当然ですが、英語は暗記させることが目的になってはいけません

 

都会の高校が秀でていて、地方の高校は劣っている、ということではなく、先を見据えた英語学習の情報量と学習環境が大きく違いすぎること、大学進学後も英語の格差が如実に表れる、ということで不利な面が強いと感じます。

 

高校生になった途端、英語の勉強を何から始めていいのか分からない生徒さんが多いと感じます。旧式の英語学習環境のままのところも非常に多いので、鹿児島にも優秀で能力の高い高校生が数多くいらっしゃいますが、踏み込んだ英語学習をする機会がなかなか無い方が多い、その結果英語が得意な層と苦手な層がどんどん広がっていると感じています。

 

英語に限って言えば、中学生から高校2年生までの時間をいかに有意義に学べるか、ということが非常に大きな英語力の結果を残します。

 

当塾は、学年で授業内容は区別していません。

 

自身が、「何を学んでいるのか、何ができないのか、何を目的に集中して勉強を深めていくのか」という目的を共有し、常に最善の学習を提供するのが英語塾の役割です。

画一的なテキストでは英語は上達しません。

 

学校で埋められない英語力は自身で情報を得るしかありません。

英語学習は自らの意思で学んでいくことが最も大切です。